時代をリードする人材を育む~中高生向け実践的 AI 講座を千葉大学とトリプルアイズが共同で開催~

2025年10月1日

 千葉大学(学長:横手幸太郎)の次世代科学技術チャレンジプログラム「ASCENT-6E」と株式会社トリプ ルアイズ(代表取締役:山田 雄一郎)は、中高生とともにテクノロジーの可能性を探求する情報科学講座を 実施します。本講座は、AI の活用により社会が変貌していく中、情報科学の力をもって社会と科学・技術を 一体として未来の社会を創造する次世代の人材育成を目指し、理論・実践・創造的な問題解決を学ぶ機会を提供します。
 生成 AI の登場により、AI は研究開発の枠を超え、政策・産業・社会市民の各層で価値創造を生む基盤技術となっています。千葉大学とトリプルアイズは「テクノロジーに想像力を載せる」というヴィジョンのもと、千葉大学 ASCENT-6E が求める「未来価値創出力を備えた研究開発人材の育成」において、社会実装を見据えた探索型カリキュラムで次代の旗手を育成します。本講座を通じて、千葉大学はデータサイエンスの観点から、トリプルアイズは社会応用の観点から、生成 AI を含む情報科学の現代像を総合的に学ぶことを目指します。なお企業と共同で AI 講座を開催することは、ASCENT-6E として初めての取り組みです。

■実施概要

千葉大学による講座
ASCENT-6E「プログラミング基礎」全2回(2025 年 7 月)
ASCENT-6E「プログラミング応用」全6回(2025 年 10 月、11 月)
(講師:松元亮治、松本洋介)
Python 基礎、プログラミングの基礎力を段階的に習得。
会場:オンライン開催

トリプルアイズによる講座
第1回:2025 年 10 月 13 日(講師:桐原永叔)
AI から人間を考える—AI 発展史と 3 つの壁を事例・ワークで学ぶ。
会場:千葉大学西千葉キャンパス
第2回:2025 年 11 月 23 日(講師:片渕博哉)
生成 AI×探索演習—生成 AI の限界認識と創造的問題解決の実践。
会場:千葉大学西千葉キャンパス

■想定する成果

・公共性と技術を横断する問題設定力・合意形成力の基盤を獲得します。
・実装スキルと倫理・ガバナンスの視点を併せ持ち、社会の課題解決を推進する人材像を形成します。
・次代の変化を設計し描く、若いリーダーの芽を育みます。

■講師プロフィール
松元亮治(千葉大学情報戦略機構特任教授)
専門は宇宙物理学、計算科学。千葉大学における数理・データサイエンス・AI 教育の企画・運営を担当。著書に「活動する宇宙」(裳華房、分担執筆)などがある。
松本洋介(千葉大学国際高等研究基幹准教授)
専門は天体プラズマ物理学、ハイパフォーマンスコンピューティング。著書に「Python 科学技術計算第 2 版: 物理・化学を中心に」(東京化学同人、翻訳)などがある。
桐原永叔(株式会社トリプルアイズ取締役、「IT 批評」編集長)
青山学院大学文学部史学科卒業。幻冬舎メディアコンサルティング編集局長を経て眞人堂株式会社設立、代表取締役就任。2009 年、株式会社ソフィアホールディングス取締役就任。2010 年『IT 批評』創刊。NTT データ研究所の開発プロジェクトレポート編纂に参加。そのほか、多数の IT 関連ビジネス書籍を編集。
片渕博哉(株式会社トリプルアイズ技術本部執行役員)
トリプルアイズで画像認識プラットフォーム・AIZE のメインエンジニアを務める。AI の研究開発から学習アーキテクトの構築をメインに、多種多様の企業案件や AI を使用した音楽配信レコメンドサービスの開発に従事。AI エンジニア教育サービス「AT20」の責任者として、カリキュラムや教材の作成に従事するかたわら、囲碁 AI ソフト開発マネージャや他社への講演活動も積極的に行っている。