2025年2月25日
ASCENTプログラム受講生(富士見丘高等学校 2年生)が、2024年度、天気予報精度に関する研究テーマで複数の科学系大会において優れた成果を挙げました。
【受賞内容】
・サイエンスキャッスル2024 東京・関東大会
優秀ポスター賞
P-49「天気予報の精度に影響を与える局地的な現象等の分析」
・第22回 高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC2024)
入選
「天気予報の精度に影響を与える局地的な現象等の分析及び予報気温の補正」
・筑波大学 第19回「科学の芽」賞
努力賞
「山間部及び平野部を中心とした天気予報誤差について ―局地的要因等が及ぼす影響―」
2023年度ASCENTプログラム課題解決力養成コースの受講期間中、本受講生は、千葉大学情報戦略機構データサイエンス部門特任教授の指導のもと、「Analysis of the Effects of Factors Such as Geography on the Accuracy of Weather Forecasts」をテーマに研究に取り組みました。本研究では、人口規模と地理的条件(山地、平地、沿岸地域)が異なる10都市を対象に、2023年10月から2024年1月にかけて、天気予報データと実測データの比較分析を実施し、予報精度に影響を及ぼす共通要因の解明を目指しました。その結果、地理的条件が短時間予報の精度に影響を与えることが示され、特に温度の乖離は山地で小さく、降水量の乖離は沿岸地域で大きい傾向が確認されました。また、地理的条件による違いに比べ、人口規模による違いは明確に見られませんでした。さらに、雲の予報精度向上が今後の課題となる可能性も示唆され、気象衛星「ひまわり」のデータを活用したさらなる分析にも取り組む予定です。
ASCENTプログラムで培った経験を糧に、今後も探究心を大切にしながら、学問・研究の分野においてさらなる飛躍と活躍が期待されます。
引き続き、ASCENT-6EもASCENTプログラムの理念と成果を継承・発展させ、受講生が探究心を持って挑戦し続けられる環境を整え、科学技術の未来を担う人材の育成に努めてまいります。
詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください:
・サイエンスキャッスル2024 東京・関東大会
・第22回高校生高専生科学技術チャレンジ(JSEC2024)
・筑波大学 第19回「科学の芽」賞