ASCENT-6E受講生、植物から帯電防止剤の開発に関する論文で日本学生科学賞・千葉県審査および千葉県児童生徒・教職員科学作品展でダブル受賞

2025年11月1日

ASCENT-6E第1期生(千葉市立稲毛高等学校 2年生)が、「植物から帯電防止剤は作れるか?―植物由来の界面活性剤サポニンの抽出及びその帯電防止効果の検討―」をテーマに、第69回日本学生科学賞に応募し、千葉県審査において優秀賞を受賞しました。
日本学生科学賞は、1957年に創設された日本を代表する中学生・高校生対象の科学コンクールです。毎年9~10月に、身近な疑問や科学的課題に基づく自主研究を募集し、専門家による審査を経て優れた作品を表彰しています。

同研究は、令和7年度 千葉県児童生徒・教職員科学作品展 科学論文の部でも優良賞に選ばれました。
千葉県児童生徒・教職員科学作品展は、県内の児童生徒による創意工夫に富んだ科学作品や、物理・化学・生物・地学などに関する研究・調査の論文、教職員による自作教具を展示し、優れた作品を表彰することで、次世代の科学技術人材の育成と科学教育の振興を目的としています。

本受講生は、ASCENT-6E第2段階の先進科学研究コースにおいて、衣類などに使用される合成界面活性剤に代わり、天然由来のサポニン類を活用した帯電防止剤の開発をテーマに個人研究を行いました。サポニンを多く含むダイズやツバキ油粕、ゴボウ皮から抽出液を作成し、その界面活性および帯電防止効果を測定した結果、一部の抽出液で電位の減少が確認され、植物由来の環境にやさしい帯電防止剤としての可能性が示されました。

本成果は、ASCENT-6Eで培った探究的な姿勢と課題解決力を生かしたものであり、身近な自然素材を科学的に捉える独自の発想が評価されました。
今後もASCENT-6Eでは、受講生が科学への関心と探究心をさらに深め、自らの発想を社会へとつなげていけるよう支援を続けてまいります。

詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
第69回 日本学生科学賞
令和7年度 千葉県児童生徒・教職員科学作品展