2025年度|先輩受講生からのメッセージ

2025年5月20日

「好き」から始める研究

私はASCENT-6Eプログラムに応募した当初、文理に迷っているような学生でした。人の感情という抽象的なテーマに興味があり、本を読んだり歴史を勉強したりすることが好きで、対して肌で感じることの難しいミクロな世界を議論することの多い物理や化学に対して少々苦手意識を持っているほどでした。しかし、気づけばASCENT-6Eプログラムに興味の幅を大きく広げられ、そして元々興味のあった抽象的な分野への向き合い方についても、ただ読み取り考察するだけではない、「数学的な分析」という道があるのだということ、そしてそれが想像していたよりもずっと面白いことに気づかされました。自分の興味を深めるだけではなくその幅と可能性を広げるチャンスもあるという意味で、ASCENT-6Eプログラムは最高の場所だと思います。
私がプログラムを通して印象的だった経験は、国際研究発表会、そして海外研修です。英語で行うため発表準備は勿論大変でしたし、前日に深夜までパソコンを触っていたのも今では良い思い出ですが、多様な背景を持った方々から頂くアドバイスはやはり新鮮で、研究発表に限らず何気ない雑談の中でも自分の凝り固まっていた視点にはっと気づかされるような機会が多くあり、発表会ではいつも達成感だけではなく充実感を得ることが出来ました。海外研修では実際に大学でどのような研究が行われているのか肌で感じる機会が豊富にあり、将来の進路を検討するうえでも役立ちましたし、日本ではない環境で1週間過ごす経験は研究の面に限らず生活の面でも私を成長させてくれたと思います。
最後に、抽象的で文系的な分野に興味があった私を快く受け入れ、そしてその小さな好奇心を科学的な研究へと引き上げるチャンスと手助けをくださったこのプログラムには感謝しかありません。もしこの文章を読んでいる人の中で化学や生物のプロでないと研究はできないのではないか、自分には無理なのではないか…と悩んでいる人がいたら、そんなことはないとはっきり伝えたいです。動機は何でも良いのだと思います。ぜひ自分の好きなちょっとしたテーマを追いかけてみてください。

2024年度受講生(ASCENT-6E 1期生) 東京都立小石川中等教育学校

挑戦の先にあったもの

私は高校生になってから、科学に関する知識や経験をたくさん得たいと思い、ASCENT-6Eに応募しました。
最初は分からないことだらけで、時には悩んで立ち止まることもありましたが、先生方や仲間たちのおかげで、1年間諦めずに走り抜けることができました。
このプログラムでは、研究者になるために必要な知識を身につけるための様々な講座を受講し、自分の科学に対する視野を大きく広げることができます。また、先生方のサポートを受けながら専門的な個人研究にも取り組むことができるため、本格的な研究活動が可能です。大学という環境に身を置いて研究を行うことはとても貴重な経験で、知識だけでなく、多様な科学的な考え方や視点を得ることができます。
さらに、研究発表などを通じて、同じように研究者を志す中高生たちと熱いディスカッションができるのも、大きな魅力の一つです。
「ASCENT-6Eに応募しようか悩んでいる」という人がいたら、ぜひ応募してみてください!学力や研究経験の有無は関係ありません。挑戦することが、探究の第一歩です。小さな疑問を大切にして、何事にも恐れずにチャレンジしてみてください。
夏、千葉大学でお会いできるのを楽しみにしています。

2024年度受講生(ASCENT-6E 1期生) 芝浦工業大学柏高等学校

好奇心のおもむくままに

私は理科が好きだと周囲に話していたところ、理科の先生に紹介されて「なんか面白そう」と思い、本プログラムに参加しました。参加当初は、他の参加者のレベルの高さに圧倒され、自分がついていけるのか不安でした。そもそも研究とは何をするのかも分からない状態で、参加者同士の顔合わせでは、「こんな分野に興味がある」「こんな研究をしたくて…」と語る姿に、レベルの高さに驚かされました。科学に熱い思いを持つ人たちが集まる環境は、私にとって刺激的で貴重な経験でした。プログラムの一つである先端科学基礎コースでは、全く知らなかった分野の講義も多く、驚きや感動の連続でした。講義内容がとても面白く、これまでにない学びを得ることができました。このコースで、より一層研究への興味や好奇心がかき立てられました。
現在の活動の中心は課題研究です。テーマの設定から計画書の作成まで、試行錯誤の連続です。たくさん論文を読み、何度も計画書を修正する日々です。千葉大学の先生方の丁寧なサポートがあり、少しずつ前進しています。今後は二次選抜生としてさらに研究を進める予定です。私自身、「なんとなく面白そう」という軽い動機で参加しましたが、そんな私でも千葉大学の先生方の支えでなんとかやってこれています。研究に強い興味や高い志を持つ方はもちろんですが、「ちょっと興味がある」という程度でも十分です。これを読んでいる皆さんも、研究という言葉に構えず、一歩踏み出してみてください。きっと楽しく有意義な経験が待っているはずです。私も同年代の仲間とともに学び、刺激を受けながら成長していきたいです!

2024年度受講生(ASCENT-6E 1期生) 市川学園市川高等学校

発想を現実に・将来への一歩

私はASCENT6−Eプログラムに参加したことで得たものは大きく分けて2つあります。
1つ目は研究者という職業に触れると同時に自由な発想を形にすることです。こうしたことは学校ではなかなかすることができません。特筆すべきは研究についてです。私は自分で設定したテーマを教授の先生や学生の方からアドバイスを貰いながら進めていますが、このプログラムに参加していなければ触れることのなかったような知識、道具を扱うことができています。また、研究をしていく中で自分で考えた実験が実際に形になっていくのはとても楽しいです。そして、教授の先生と話したり、研究を進めたりする中で新しい発見や知識、新たな疑問を得られることも大きな刺激になっています。
その他、基礎選抜コースでは英会話やディベート、プログラミングなどをやり、大学に行ってからだけでなく社会に出てからも役に立つであろうことを学び深めることができました。そして、それらの講座を通していわゆる学問的なことだけでなく自分の考えを分かりやすく伝える力も身につけることができました。
そのため、研究者になるかどうか、夢が決まっているかどうかにかかわらずこのプログラムはみなさんの将来への一歩となると思います。学びへの熱意があれば、ASCENT6-Eはたくさんの出会いと学びをもたらしてくれると思います。

2024年度受講生(ASCENT-6E 1期生) 千葉市立稲毛高等学校

先輩受講生メッセージ

先輩受講生からの後輩へのメッセージ
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