中心星の表面温度応用課題金星地球火星ハビタブルゾーン中心星からの距離応用例としてGSCアカデミックセミナー企画「観測データとシミュレーションから生存可能天体について考える」の課題とした、太陽系外惑星の観測データ解析を取り上げます。26太陽系外惑星の発見太陽以外の恒星のまわりを公転する惑星を発見することは天文学者の長年の夢でした。Mayor博士とQueloz博士は、1995年にペガスス座51番星の周りを4.2日の周期で公転する、木星の0.45倍の質量を持つ惑星(51 Peg b)を発見し、2019年ノーベル物理学賞を受賞しました。ハビタブル惑星 太陽系外惑星の発見方法のひとつに、惑星が中心星の前を通過する際の中心星の光度変化を検出する「トランジット法」があります。2009年にNASAによってケプラー衛星が打ち上げられ、トランジット法によって多数の太陽系外惑星が発見されました。この中には、惑星表面の温度が0℃と100℃の間にあって水が液体として存在できる生存可能惑星(ハビタブル惑星)があります。 惑星の表面温度は、中心星の半径、表面温度、惑星までの距離から決まります。右図に太陽系内の惑星の例を示します。矢印が、水が液体として存在できる範囲を示します。ハビタブル惑星ハビタブル惑星
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